「信じる」の曲は、学校での合唱や、合唱コンクールなどで、よく選ばれて、歌われています。
今回、合唱曲「信じる」で、もし、伴奏(ピアノ伴奏)に選ばれたら?!・・を想定して、
伴奏(ピアノ伴奏)のコツをお伝えしたいと思います。
是非、伴奏に選ばれた方、参考にして頂きたいです。※他の合唱曲の記事も是非こちら↓
信じる:合唱伴奏(ピアノ伴奏)のコツ演奏動画⓵準備段階
この曲は、フラット♭が5つもある、変二長調です。
ピアノ伴奏としては、フラット♭が5つもあるので、1言で言って、難しいです。
でも、伴奏が弾けた時の感動は、人一倍だと思います。
この「信じる」の伴奏は、十分に、伴奏だけでも、美しく、素敵な映える合唱曲です。
なので、自信を持って、弾ける!と自分を信じて頑張って、練習して下さいね。
●レベル的には、ピアノを長く続けてきた、中学2年、3年生なら、大丈夫と思いますが、
曲は、結構長いですし、最初、譜読みが慣れてないと、ちょっと大変かもしれません。
合唱で「信じる」をピアノ伴奏する際には、是非、最初に、
楽譜を拡大コピーされて、わからない音などを書き込んだり、見やすくするのも最初の、伴奏
者として、準備段階で、コツかもしれません。
信じる:合唱伴奏(ピアノ伴奏)のコツ演奏動画⓶練習
この合唱曲「信じる」を作曲された方は、才能 などをひけらかさないシンプルな曲を作りたかったようですので、
その通り、あまり、冒頭のピアノ伴奏のソロは、ひけらかさず、静かに、
でも、とても綺麗に弾いた方がよいかと私は、思います。
(あくまでも、私の意見ですので、合唱時の音楽の先生と十分に話し合って下さい)
●ピアノ伴奏は、最初の譜読みが、大変ですが、冒頭のソロの旋律は、後でも繰り返し出てきます。
その旋律が、とても綺麗で、記憶に残るような、素敵な伴奏音なので、練習の励みになることでしょう。
●静かな綺麗な音でスタートします。静かに、波打つような手首を使った演奏をイメージされると良いと思います。
冒頭は、Moderate(中位の速さ)です♩=86位の速さです。
●結構、速さが変わるので、そこを、まず、最初に、楽譜にチェックをつけて、練習されるのをおすすめします。
●合唱なので、ピアノソロの部分以外の音量の調節に注意して弾いて下さい。
●フェルマータ記号が、結構多いので、そこも念頭において、練習して下さい。
私だったら、最初のソロの時のフェルマータ記号は、あまり、やり過ぎず、
まだ、曲が始まったばかりなので、曲の流れを止まらせない程度の長さに調節します。
(※そこのところも、また、音楽の担当の先生と十分に、話し合われて下さいね。)
信じる:合唱伴奏(ピアノ伴奏)のコツ演奏動画⓷両手演奏
初めての合わせの時、途中、ずれるところが出てきました。
※メロディと一緒に合わせましたが、途中ずれました。
やはり、指揮者と、合唱と、伴奏とで、十分に練習合わせして下さい。
体育館など広い所で、練習する場合は、特に、ピアノの伴奏者の耳には、
合唱の声がずれて聞こえてきますので、合わせるのが大変です。
※2回目は、まあまあ、合ってきましたね。
ユーチューブ元:わくわくルンルン
指揮者に合わせるのか、ピアノ伴奏者がカウントを取り進み、ピアノ伴奏になるべく合わせてもらうのか、話し合って下さいね。
信じる:合唱伴奏(ピアノ伴奏)のコツ演奏動画④信じるの歌詞・意味を考えての伴奏
●合唱曲「信じる」のピアノ伴奏なので、歌詞の内容は、あまり必要ないかな?・・と、普通は、思うのですが、強弱や、全体の流れを知る事は必要です。
実際、合唱合わせの時には、途中、音楽の先生などが、部分、部分で、
切って、練習させますので、すぐ、伴奏に入る時に、手間取らずで、伴奏が入りやすいです。
ピアノ伴奏者も、区切りの部分の、歌詞(言葉)を覚いたえておいたり、
歌詞の内容も少しは、理解していた方が、表現もしやくなると思います。
信じるの歌詞の意味は怖い?歌詞が深い⓵
●作曲:松下 耕さん/作詞:谷川俊太郎さんです。
●歌詞の大まかな内容ですが、詩が結構、難しく、深く考えさせられる部分があります。
●最初は、「笑う。大口あけて・・」という、明るいイメージで始まります。
そして、「自分に、うそがつけない=自分自身を信じる!・・」という内容です。
●しかし、途中で、「地雷を踏んで・・足をなくした」・・などの、深く考えさせられる
言葉が出てきます。
そこは、ピアノ伴奏者は、
曲調、曲の雰囲気も変わるのだな・・と、意識して弾かれると良いでしょう。
合唱する人達も、この、地雷・・という言葉が、どうしても怖いイメージになってしまいますね・・
それは、戦争のイメージですね。(この歌詞が、怖い!とよく言われているものですが・・)
今の平和の時代に、中学生が歌うには、少し、気持ちが暗くなってしまうかもしれません。
しかし、現代に生きているものとして、しっかり伝えていくという意味でも、しっかり大きな声で真摯に歌っていきましょう。
実際、その部分の歌詞に入ったら、stringendo=せきこんで、と楽譜に書いてあるので、速さも速くなります。
速さが出てくるところで、何だか、そこも、怖さが出てきますね。
信じるの歌詞の意味は怖い?歌詞が深い⓶
●「黙って涙を流したあなた~」のところから、また速度が変わります。
そして、「はずえのつゆ~」から、最初の落ち着いた曲調が繰り返されます。
※葉末(はずえ)のつゆ・・とは、葉っぱの先のつゆも、必ず消えることから、人の命には、短い、長いもあるが、いつかは、必ず人は死ぬということ。
人の命のはかなさを例えていますね。
大人でも、切なく、重く受け止めてしまうような言葉なのです。
人の命の尊さを、合唱で歌うところが、やはり、この「信じる」の歌詞の意味を知ると、怖いというイメージになってしまうのです。
●実際、私が、もし、中学生で、この「信じる」を合唱で歌う!となったら、
この歌詞のところで、少し、躊躇するかもしれません。しかし、それは、作者のメッセージでもあります。
●戦争を知らない、現代の子供達に、戦争の恐ろしさ、命の尊さ、大切さを伝えたい!という歌詞ですので、それを感じられると、とても、素晴らしい合唱になると思います。
●ピアノの伴奏は、この歌詞のこの部分がさしかかると、左手が少し、波のように動き出し、重音の右手の部分がとても、素敵な音を出してきます。
ピアノ伴奏者は、歌詞を、少しでも理解して、伴奏する時に、右手の重音の高音部分を、メロディーのように響かせて弾く!と意識すると、とても、合唱の歌声と合い素敵です!
伴奏しながらも、その音の美しさ、響きに耳を傾けて下さいね。
●「全てのものが、日々新しい、そんな世界を私は信じる、
信じることは、生きるみなもと」と、歌詞の最後は、締めくくってあります。
・・この歌詞のピアノ伴奏は、フォルテで盛り上がってきてますので、しっかり弾いていきましょう。
●とても、この合唱曲「信じる」の歌詞は、深く、厳しく、怖く、でも、これから、社会に出ていく、成長していく、中学生にメッセージ、エールを送っているような意味にもとらえられるのです。
信じる:合唱伴奏(ピアノ伴奏)のコツ演奏動画:歌詞の意味は怖い?⑤まとめ
今回、合唱曲(合唱コンクール曲)「信じる」について、書いてみました。
ピアノ伴奏者は、全体的に、難しいと何度も言ってきましたが、実際、弾けるようになる頃には、数倍、ご自分の中で、
譜読み(音読み)、ピアノテクニック的にも、各段と進歩しているのがわかることでしょう。
是非、自信を持って、ピアノ伴奏に臨まれて下さい。
そして、是非、歌を歌う、合唱の皆さんと、楽しんで、合唱とピアノ伴奏の披露をして頂きたいと思います。私からもエールを送りたいと思います!
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