今回、「手のひらを太陽に」の、歌詞の、意味を考察してみました。
一見、明るい音楽の「手のひらを太陽に」ですが、歌詞をしっかり見ていくと・・
「歌詞が・・ちょっと・・怖い?!」ような気がしてきたのです。
作詞の歌詞への思いもふまえて、最後には、息子にも、おまけで、歌ってもらいました!
手のひらを太陽に:歌詞が怖い?:作詞は誰?
●作詞は、アンパンマンで有名な、「やなせたかし」さんです。
●今、NHKの朝ドラ「あんぱん」でも、話題になっていますね!
●「手のひらを太陽に」は、日本の音楽でいう、童謡になります。
作曲は、あの、名曲ドリフターズの「いい湯だな」を作られた
いずみたくさんです。
●1961年に作られました。
1962年には、NHKの「みんなのうた」でも放送されています。
手のひらを太陽に:歌詞が怖い?歌詞の意味考察①繰り返しのフレーズ「血潮」
●「血潮」・・とは、ほとばしり出る血のことです。
その言葉を、あえて、歌詞にした・・それが、まず、ちょっとびっくり、少し怖い感じがしますね。
●そして、「血潮」の言葉自体も怖いのですが、私がもっと「怖い」と感じたのが、
曲は明るい「手のひらを太陽に」なのに、歌詞が、強烈な言葉もあり、
たんたんと登場するので、
その音楽(曲)と歌詞のギャップが「怖い」と感じたのでした。
●「怖い」ギャップのある言葉、それは、繰り返される「血潮」
繰り返されるので、私は、正直、小さい頃、漢字がわからなかったので、
「ちしお」「ちしお?」もう、途中から、名前?とか勘違いしながら、普通に、元気に、
あまり、意味もわからず、ここの「血潮」の部分は歌っていました(笑)
●大人になるにつれて、漢字で書けて、読めてくると・・「血・潮」・・
1番~3番まで繰り返される
「まっかに」・・「流れる」・・「血潮!」ですね。
なので、この血潮は、子供の頃は、そこまで怖くなくて、
大人になると、怖い・・そんな言葉歌詞かもしれません。
私は、「童謡で、ちょっぴり怖い感じがして、珍しいな~」と、不思議に思いました。
手のひらを太陽に:歌詞が怖い?歌詞の意味考察②「昆虫」が沢山登場!
●歌詞の中には、沢山の昆虫が登場します。
〈1番では、ミミズや、おけら、アメンボ〉
普通なら、注目されない生き物、昆虫が登場します。
実際、男の子なら、昆虫が好きかもしれませんが、
私は、子供の頃から、あまり、ミミズやおけらなど好きではありませんでした。
※おけらとは・・バッタ目の茶色の昆虫らしいです。
見た目は、何だか、茶色のざりがにのように思えましたが、
シャベルのような、土を掘る前足を持っている昆虫です。
子供の頃の私には、ミミズも、このおけらも、ちょっぴり怖いです。
●しかしながらも、作者のやなせたかしさんは、
そんな、小さな昆虫をも、
「みんな、友達なんだ!」という思いで歌詞にされたと思います。
「手のひらを太陽に」の歌詞を、現代に置き換えると・・
人間社会にも、人間関係性に例えることが出来て、
皆、どんな人でも尊い命があり、必死に生きて毎日暮らしている・・
皆、平等で、そして仲良く、友達なんだよ!・・と言っているようです。
歌詞の内容は、とても素晴らしいです!
ただ、ただ、昆虫、虫が嫌いな子供からしたら、ミミズ・・とか、ちょっぴり
怖い感じがするかもしれませんね。
なので、やっぱり・・昆虫の名前をちょっぴり怖く感じる人もいる、歌詞なのかもしれません。
〈3番の歌詞には、「かげろう」も登場〉
私だけかとは思いますが、どうしても、かげろう・・って、はかないイメージがするのです。
・・それが、まさに怖い。言葉だけとっても・・怖い・・。
微妙に、歌詞に、「かげろう」しかも、最後の3番の歌詞に入れてくる・・
それが、またまた・・怖いのです。
※実際、昆虫のかげろうを調べてみたところ、その名の通り、ゆらゆらと飛ぶ様子が
陽炎(かげろう)のように、弱々しく見えたから、不確かではない、
そこから名前が付けられた昆虫らしいです。
●しかし、それらの小さな昆虫も、生きている!・・ということが、強調されています。
どんな小さな生き物でも、そこには、命があるのだ!と
「命」の大切さを、歌っているのです。
手のひらを太陽に:歌詞が怖い?歌詞の意味考察③やなせたかしさん自身調査
●やなせたかしさんは、本当に、怖い、戦争や、貧しい経験をし、
そして、弟や近い人々も、戦争で亡くしてしまいました。
そのつらい怖い経験から、やなせたかしさんは、鬱の状態で、
この、「手のひらを太陽に」の歌詞を生み出した・・と言われています。
●その、鬱の状態で、やなせたかしさんは、ある日、
懐中電灯を手のひらにかざしました。
血管が透けて見えたらしく、そこからまたまた登場の言葉・・「血潮」という言葉が
出てきたのだと思われます。
※ちなみに、8月15日の朝ドラ「あんぱん」では、
奥さんの、のぶさんとたかしさんが家にいる時停電になり、
懐中電灯を手にあててみたら、その懐中電灯が、赤色で
手のひらを照らすと、指が、真っ赤に見えてました。
そこで、たかしさんが、「血潮・・」と言ってました。
たかしさんは、朝ドラでは、普段から、独り言が多く、それが、
まるで、詩のようだと表現されていたので、・・これは、まさに!
「手の平を太陽に」の誕生のシーンだったのです。
●朝ドラでは、怖いというよりも、脚本的に少し、夫婦の様子で、明るく表現されていましたね。
戦争を経験した、やなせたかしさんが、その「血潮」を色々な意味で、
自分の手をかざして、生きている!と実感し、
そして、戦争の回想も何度もされ、悩み、苦しみ、
「戦争は絶対ダメなんだ!」という思いから、「手のひらを太陽に」の歌詞は
生まれたと思われます。
やなせたかしさん自身が「生きること」の意味を、一生、問い続けられたんだと思います。
●「血潮」の言葉を使った・・などと、想像すると、ちょっぴりぞわっと怖い気もしますが、
作者やなせたかしさんのことを知っていくと、やなせたかしさんの思い、気持ち、
伝えたいこと・・と、覚悟ある歌詞!なんだなと納得しますね。
手のひらを太陽に:歌詞が怖い?歌詞の意味考察④コードから怖い感
●実際、この「手のひらを太陽に」の楽譜を見て考察してみましたが・・
歌詞ではなく、コードに注目すると・・
1小節目は、長調コードですが、すぐ2小節目に、マイナーコードが現れます。
もうすでに、私は、「あれ?怖い・・」と思ってしまいました。何だか、瞬殺で、
いきなり、マイナーコードで、そして、またすぐ、明るくなるのです。
●最後のみんな、みんな・・の歌詞のところが、今まで、明るいコードだったのに、
そこは、必ず、マイナーコードになっています。普通に、明るいコードで良いのに、
わざわざ、そこ1つだけ、マイナーコードにして、終結しています。
何故に、そこをマイナーコードにしちゃうんだろう・・何かを伝えたいのかな・・と考えてしまい、
ちょっぴり、怖い感がありました。
手のひらを太陽に:歌詞が怖い?歌詞の意味考察:まとめ
●単なる「手のひらを太陽に」を怖い歌詞・・としてとらえるのではなく、
この歌詞には、
生きることの意味を、各自問いかける深いメッセージが込められている童謡なんだと
思って歌うと良いですね!
●私は、現代人は、忙しい日々の中でも、
「生きている!」という喜びを感じ、
「生きている!」ことへの感謝し
「自分の命を大切にする!」ということ、
「周囲の生命にも目を向けること」など、日々を大事に過ごしていきましょう!
・・というメッセージが込められているのだとも思いました。
●生きることの喜び、そして生きていると、悲しみも経験してしまう・・、
でも、頑張って、この今、この先も生きていこう!と伝えているような、
そんな歌詞だと思いました。
手のひらを太陽に:歌詞が怖い?歌ってみた!
ピアノ伴奏を私、息子が歌ってみました。
画像が、白黒にしてしまい、顔も隠しているので・・違う意味で、ちょっぴり怖いです(笑)
※歌詞の意味がわかって歌っているかは謎です。ご了承下さいませ。
※ユーチューブ元:わくわくルンルン
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